【BTS妄想】続・誰が運命の人? 嫉妬 #12
ジミンが迎えに来てくれた
タクシーに乗り込み、
向かった先は
高級ブランド店だった。
〇〇:何か買い物?
ジミン:うん。〇〇が着る洋服選んで?
〇〇:え!?また!?
いらないよ。足りてるから!
ジミン:これは僕の気持ちだよ。
この後にお祝いしに行くから、
何か洋服選んでよ。
〇〇:前にも買ってもらったし、
本当に大丈夫だから。
ジミン:何年前の話し?(笑)
いいから、ほら!早く選んで!
〇〇:うん…じゃあ、ありがとう。
そうして、色々と試着をして、
洋服を選んでいた時、
試着室の向こうから、
ジミンを呼ぶ女の人の声がした。
女の人:ジミンちゃん!
ジミン:お〜!どうしたの?
女の人:空き時間に少し寄ってみた〜!
ジミンちゃんに会うなんて珍しいね。
そっちこそ、どうしたの?
ジミン:ん?ちょっとね。
女の人:え〜(笑)なになにぃ〜。
怪しい〜!
ジミン:ないない。ただ買い物に来ただけだよ(笑)
女の人:そっか。ところでさ、グクは元気?
この前の遊園地から全然連絡来なくて。。。
途中で帰っちゃうし。
ジミン:そうなの?
元気にしてるよ。グクに伝えておくね。
女の人:うん、ありがとう。
…あのさ、この後少し時間ある?
少し相談したいんだけど、上のカフェで
話さない?
ジミン:あ〜、ごめん。約束あるんだよね。
女の人:そっか。わかった。
じゃあ、連絡するね。
ジミン:うん。
女の人:またね〜!
ジミン:またね!
会話が終わった様なので、
試着室からこっそり顔を出す。
すると、ジミンは一緒に試着室へ
入ってきた。
ジミン:今の会話聞こえてた?
〇〇:…うん。聞くつもりはなかったんだけど…。
ジミン:そうだよね。
何となく分かったと思うんだけど、
この前遊園地でグクを引き止めていた子なんだ。
〇〇:うん。
ジミン:それ以上知りたい?
ジミンは小さい試着室の中で、
私を壁際に寄せながら、
私の表情を伺う様に質問してきた。
甘い良い匂いが狭い空間に
広がる。
急に恥ずかしくなってきて、
顔を思わず伏せる。
それを面白がってか、
ジミンは顔を無理矢理自分の
方へ向かせて、また質問した。
ジミン:ねぇ、知りたい?2人の関係。
以前の私だったら、
『知りたくない。
聞いても意味ない。
本人から聞く。』
と、言っていただろう。
だけど、ここ数日頭の片隅に
いつもグクとあの女の子のことを
考えてしまう自分がいた。
目の前にあるジミンの顔を
まともに見れずに、
目を瞑りながら答えた。
〇〇:…うん。知りたい。
ジミン:いいよ。教えてあげる。
目を開けて?
ゆっくりと目を開けると、
ジミンと目があった。
そして、額にキスをしてきた。
ジミン:じゃあ、食事をしながら
話そうか。
服はそれでいいかな?
綺麗だよ。
〇〇:ありがとう…////
すっかりジミンのペースに時が流れていき、
レストランへ着いた。
貸し切りになっている
レストランは広いスペースに
ポツンと2人だけの空間があった。
ジミン:戻ってきたお祝い。
〇〇:ありがとう。
ジミンはいつもお祝いや、
沢山の贈り物で愛情表現をしてくれる。
素直に嬉しい。
シャンパンで乾杯をし、
料理を楽しみながら、
先程の会話の続きをした。
ジミン:〇〇が2人を気にするとは、
珍しいね?
〇〇:うん…
ジミン:女の子の事が知りたい?
それとも2人の関係?
〇〇:両方。
ジミン:あの子はランと同じグループのアイドルで、リュヲンって名前だよ。
〇〇:うん。どんな子なの?
ジミン:ん〜、僕もランほど仲良くしてたわけじゃないから、詳しくは分からないけど、
ランからは天然だけどしっかりしてるって聞いてたかな。
〇〇:そんな子なんだね。
ジミン:2人は正直付き合ってると思うくらい、最近は仲良く見えてた。
よく仕事終わりにお互いに
迎えに来てる姿を見かけてたよ。
〇〇:そっか……
ジミン:だからさ、グクは忘れなよ?
ジミンとテーブル越しに
見つめ合う。
ジミン:僕はずっと、待ってた。
〇〇:うん。
ジミン:……だけど、〇〇が2人を
知りたいって思うなんて、、、
グクがそんなに惜しい?
ジミンは少し悲しいような笑顔で
質問してきた。
〇〇:惜しいのかな…。
ずっと、遊園地で2人の姿をみてから
考えちゃうの。
2人が見つめ合ってる姿を。
ジミン:………それって、嫉妬してるんじゃないのかな?
〇〇:……そうなのかな?
ジミン:多分?
〜♪♪♪
着信
グクからだった。
ジミン:出てきな?
〇〇:メッセージ送っておく
ジミン:そんなにこの話ししたいの?(笑)
僕はもう終わりにしたい(笑)
〇〇:うん。そうだね。
違う話題にしよう?
それからは、他愛もない話をして、
レストランを後にした。
歩くと自分が思っていたよりも
酔っている気がした。
タクシーに乗り込むと、
ジミンは酔っている事に気づいているのか、
私を寄りかからせてくれた。
ジミンの肩の心地よさにそのまま
眠ってしまう。
〜
〜
Zzzz
〜
〜
〜ジミンの家の前〜
グク:ヒョン僕が抱えます。
ジミン:いいよ。大丈夫。
グク:やります!
何だか乱暴に抱きかかえられた気がした。
すっかり酔ってしまっているのか、
状況が把握できない。
そして、フカフカのベッドに横にさせられる。
私はジミンといたはずだけど、
グクが目の前に見えた。
(あぁ…夢にまで出てくるなんて。)
〇〇:…いかないで……
そう言い、涙が流れたのを感じた。
(ひどい夢。泣いたって、どうにもならないことくらい分かってるのに。)
リアルに感じるグクの温もりを
感じながら、また眠りについた。
トントン
(寝室の扉をノックする音)
ジミン:いつまで、抱き寄せてるの?
グク:……ヒョン。〇〇が泣いてる。
何したの?
ジミン:別に。僕は何もしてないよ。
お前が悲しませてるんじゃないの?
グク:ヒョン。僕はどうしたらいいですか?
ジミン:……。僕にもわからないよ。。。
僕も…僕はどうしたらいいか…。
ただ、〇〇にまた会えただけでも
良かったのに、やっぱり自分のものにしたいね。
グク:そうですね‥。
ジミン:リュヲンちゃんは?
グク:……気の迷いでした…。
でも、感謝はしてるんです。
リュヲンがいたから、僕はつぶれなかった。
だから、大切なのは大切なんです。
でも…〇〇の涙みたら、、、。
ジミン:気の迷いとかは酷いんじゃない?
リュヲンちゃん寂しがってたよ?
話し合いなよ。ちゃんと。
グク:はい。〇〇にもちゃんと話します。
ジミン:話したよ。
グク:そうですか……。
ジミン:正直、今お前が羨ましい。
グク:ヒョン。僕も同じです。
ヒョンみたいに〇〇を信じて、
待っていれば良かった。
ジミン:……
つづく